猫の頭は割れるぐらいの強さでたたきます事件

ASDは比喩表現が通じない？！

子供が小学１年生の時
ペットを飼いたいという話になりました

この時は3人家族でしたが
全員猫好きで
私の実家も、旦那の実家も猫好き

ペットを飼うことは初めてで
少し心配はありましたが
可愛い猫ちゃんを飼うことになりました

名前はモモちゃんです

モモちゃんは
警戒心が強くなかなか懐きません
膝の上に乗ったりすることもなく
抱っこすると
とにかく怒って嫌がります

でも、ご飯が欲しい時には
手を伸ばしてちょんちょんしたり
女の子らしいかわいい声でないたり
そこにいるだけで癒される存在です

飼い始めて少したった頃、
モモちゃんをあおくんの実家に
連れて行きました

しつけの話になり、
あおくんのお母さんが

「猫は悪いことしたら頭が割れるぐらいの強さで叩かないと分からない」
（危ない場所に近づいたりしないように）

と言っていましたが
話の流れからしても
もちろん頭が割れるぐらいの強さで叩く
というのは
完全に比喩表現でした
（誰が聞いても分かるとは思いますが…）

***

家に帰ってしばらくたった頃
モモちゃんを家の中で
自由にうろうろさせていた時

（髪の毛が揺れていたのか）
たまたましゃがんでいた私の背中に向かって
急に飛びかかってきました

不意な出来事だったので
「ワッーーっ」
と、びっくりした瞬間

ドスッ　と
すごい音がしました

たまたま近くにいた旦那が
私の背後に飛び掛かったのを見て
瞬間的に
ものすごい強さで猫の頭を叩いたのでした

ももちゃんはびっくりして
すぐ逃げて隠れました

その時、
あおくんのお母さんが言っていた
「猫は頭が割れるぐらいの強さで叩かないと分からない」
という言葉がよみがえってきて、
旦那が猫の頭を
もの凄い強さで叩いたのだろうと
すぐに分かりました

「何したん？！」

と言ったら

「いや、なんか腹が立って…」

という意味不明な返事。

「そんなに強く叩いたら本当に頭ケガして死んでしまうよ！！」

「……。」

それからというもの
モモちゃんは
誰に抱っこされても嫌がってすぐに逃げますが

あおくんに捕まって抱っこされた時は
ぬいぐるみのように
ピクリとも動かなくなったのです

モモちゃんは完全に本能で
やばいヤツだと見抜いていたのだと思います…

そして旦那はご満悦で言うのです

「俺には懐いてるな〜」

と……。

■傾向
ASD(自閉スペクトラム症) のせいなのか比喩表現が通じません
冗談が通じない時もあります
猫がじゃれて飛びかかることは予想がつきそうなことですが
先を予想することもなかなかできません
突発的に叩いたのは ADHD の症状で、
後先考えずに手が出るときがあります
調節できないのか、力任せなところもあります

■対策
・勘違いしそうな比喩表現はすぐに説明しておく
・例え話も理解しにくいようなのでストレートに話す
(説明しても理解できるとは限りません…)

※結婚して10年ほど経っていますが、
まだ発達障害だと知らない時で、
小さな動物をあんなに強く叩くなんて
本当にびっくりしました。
ただ本人は悪気もなく
本能で反射的に叩いたような感じで
キョトンとしていました。
急に手が出てしまうのは
ADHD のせいだと後で病院で聞きました。

まだまだ事件は
つづきます！！